2025年02月03日

高崎パスタと伊香保温泉 欲張り出張グルメ&温泉満喫記


<群馬県庁展望階から伊香保方面を望む>

先月(2025年1月)は少し仕事が忙しく、群馬県高崎市に3度ほど会社の出張で足を運びました。
せっかく高崎に行くなら、高崎パスタの人気店を巡りたい!ということで、2軒の人気店を訪れました。
さらに、草津や水上と並び群馬の名湯と称される伊香保温泉にも宿泊。

高崎市内から伊香保温泉がある渋川市までは、高速道路を使えば30分ほどでアクセスできるので、高崎駅周辺のビジネスホテルに泊まるのと変わらない料金で、1泊2食と温泉まで楽しめる宿に泊まり、仕事の疲れを癒してきました。

食事をしたのは、高崎パスタ発祥の店と言われる「シャンゴ」と、高崎パスタ四天王の1つに数えられる「シルクロード」の2軒。

宿泊したのは、バイキング食べ放題とアルコール飲み放題が魅力の伊東園ホテル「伊香保グランドホテル」と「とどろき」。どちらも1泊7,800円からというリーズナブルな価格で宿泊できる人気の宿です。それぞれの宿に泊まり、その違いを比べてみました。

高崎パスタの人気の2店舗で食べてみた


高崎パスタの最大の特徴は、ボリューム満点であることです。
一般的なパスタ店では一人前100g程度のパスタが提供されますが、高崎パスタでは150g〜200g、多いところでは300gを超えるパスタが提供されています。

高崎パスタのルーツは、1968年に高崎市で創業したイタリア料理店「シャンゴ」にあると言われています。
シャンゴは、ボリューム満点のパスタを提供し、高崎市民に愛されてきました。
その後、高崎市内に多くのパスタ店がオープンし、それぞれが独自の進化を遂げて、現在の高崎パスタの形になったと言われています


シルクロード

シルクロードでは、カルボナーラをいただきました。
100g、150g、200gとサイズが選べたので、150gをチョイス。
茹でる前の量で150gだったのか、かなりのボリュームがありましたが、美味しく完食しました。
シルクロードのカルボナーラは、見た目、味、ボリュームともに満点。
期待をはるかに上回る一品でした。ボリュームがあるのにしつこさはなく、濃厚なソースが後を引く美味しさでした。


<店舗外観>


<カルボナーラ>




シャンゴ

シャンゴでは、看板メニューのベスビオをサラダとドリンクのセットメニューでいただきました。
ベスビオは、高崎パスタの代名詞とも言える一皿で運ばれてきた瞬間、そのインパクトに圧倒されました。
イタリアのベスビオ火山のように盛り上がった盛り付け。トマトの甘酸っぱさと魚介の香りが絶妙に混ざり合い、食欲をそそります。
エビ、イカ、アサリなど新鮮な魚介がたっぷり。それぞれの素材が持つ旨味が、辛いトマトソースと見事に調和しています。
シャンゴのベスビオは、高崎パスタの情熱と美味しさが詰まった一皿だと思います。


<セットのサラダと店内>


<人気メニューのベスビオ>





湯けむり漂う歴史の温泉地、伊香保温泉とは?


群馬県の中央部に位置する伊香保温泉は、豊かな自然に囲まれた歴史ある温泉地です。古くは万葉集にも詠まれた名湯として知られ、今もなお多くの人々を魅了し続けています。

伊香保温泉の歴史は、なんと奈良時代にまで遡ります。湧出量は毎分3,600リットルと豊富で、古くから人々に愛されてきました。江戸時代には湯治場として栄え、多くの文人墨客が訪れたそうです。与謝野晶子も伊香保を愛した一人で、数多くの歌を詠んでいます。

伊香保温泉のシンボルといえば、この石段街。365段の階段の両側にはお土産物屋や飲食店が立ち並び、温泉情緒を醸し出しています。浴衣姿でそぞろ歩くのもおすすめです。



伊香保温泉には、「黄金の湯」と「白銀の湯」の2種類の泉質があります。

黄金の湯: 鉄分を多く含んだ茶褐色の湯で、体の芯から温まります。
白銀の湯: 無色透明でさらりとした湯で、肌に優しいのが特徴です。

どちらの湯も効能豊かで、神経痛、筋肉痛、関節痛、冷え性、疲労回復などに効果が期待できます。



伊香保温泉 とどろき




伊香保のとどろきホテルには、2度宿泊しました。1度目は訳ありプランということで、風呂もトイレもなしの部屋に宿泊。実際に泊まってみると、住み込みの従業員部屋のような、ベッド1台でほぼ部屋が占められるような部屋でした。

とりあえず洗面と冷蔵庫があり、壁には液晶テレビがありました。天井は低いどころか、配管の配置のせいか斜めになっている箇所もあり、本当に寝るだけという感じでした。
しかし、夕食のドリンク飲み放題でビールを3杯飲んで部屋に帰ってそのまま寝落ちしたので、私は許せる範囲でした。

ただ、暖房が効きすぎて暑かったのと、暖房を切って寝たら寒くて夜中に目が覚めたのと、部屋の外のトイレに行くのがとても寒かったです。



温泉は、低層階の内湯と高層階の展望風呂の2ヶ所がありました。内湯は大浴場というには少し狭い感じでしたが、私が入浴した午後6時頃は、他の宿泊客は夕食時だったのか、ほぼ貸し切り状態でゆっくり入れました。
展望風呂へは朝の6時半頃に行きました。外気温が氷点下でとても寒かったのですが、眼下に見える夜景がとても綺麗で、次第に朝焼けから日の出までの移り行く景色に見惚れるほど長く入ることができ、素晴らしい温泉でした。内湯も展望風呂も無色透明な温泉で、少し熱めのお湯が湯上がり後も体をポカポカにしてくれて、とても良かったです。

2度目に泊まった時は、4畳半の風呂とトイレが付いている部屋を選びました。
1回目の宿泊時、次回1,000円引きクーポンをもらっていましたので訳あり部屋より安い値段で泊まりました。定価でも訳あり部屋との差額は1,000円前後だったと思います。

この値段差なら、断然訳あり部屋は選択肢から外した方が良さそうです。とどろきホテルは、ロケーションと風呂は申し分ありませんが、駐車場がホテルから離れていて、送迎で行き来するのが面倒でした。



伊香保グランドホテル






一方、伊香保グランドホテルは、昭和バブルの時代を彷彿とさせるシャンデリアがフロントを飾る、かつての団体客向けホテルです。
とどろきホテルよりも見た目は豪華です。私が泊まった部屋は、一番グレードの低いカテゴリーでしたが、ベッドが2台あるツインルームでトイレも風呂もありました。昔ながらのガチャガチャ回す鍵でしたが、とどろきホテルとの違いはオートロック式だったことです。



温泉は、本館低層階の内湯と日帰り温泉の黄金の湯館を利用することができました。
伊香保グランドホテルでは、茶褐色の黄金の湯と、とどろきと同じ無色透明な温泉を楽しむことができました。
こちらは、チェックイン当日の夜はほぼ貸し切り状態でゆっくりと入ることができましたが、翌朝6時過ぎに本館の大浴場に行った時は、10名以上が入っており、浴槽は人1人分の隙間がある程度の芋洗い状態でした。

食事ですが、いずれのホテルもバイキング形式で、アルコールもドリンクバー形式でまさに飲み放題、食べ放題を満喫…いや、満喫とまではいきませんが、満腹になるまで楽しめました。

満喫でない理由はいくつかあります。やはり1泊2食で1万円以下という価格設定のせいでしょう。客層は推して知るべし。年金で定期的にやって来ている(と思われる)シニア層、幼稚園入園前くらいの小さな子供連れのファミリー、外国人の小団体のような宿泊客が、ルール無視でバイキングラインを逆走したり、残り少ないメニューを総取りしたりしていました。かなり騒がしい食事会場でした。

メニュー内容は、唐揚げ、麻婆豆腐、チャーハンなど、冷凍食品のようなものがメインで、お刺身やお寿司などもありました。天ぷらは、さつまいもと舞茸の2種類だけ。
でも、低価格なのに頑張っていると思いました。しかし、3回ともメニューは固定だった気がします。連泊は無理かな。

出張で泊まったから、会社の規定内の宿泊費でアルコールまで楽しめて良かったですが、家族で行こうと思うと1泊が限度です。
何泊かするうちのメリハリをつけて、ピンキリのキリでピンの引き立て役といったところでしょうか。


<とどろき夕食>


<伊香保グランドホテル夕食>


<伊香保グランドホテル朝食>

とはいえ、伊東園ホテルはファン層をガッチリ掴んでいる感じがしました。
おそらくどのホテルも居抜きで、施設は古いけど清潔で従業員の対応は良かったですよ。
次の出張で行く場所に伊東園ホテルがあったら、利用すると思います。使い分けですね。

いかがでしたでしょうか?高崎パスタと伊香保温泉、どちらも群馬県の魅力を満喫できるおすすめのプランです。
皆さんもぜひ一度訪れて、美味しいパスタと温泉で心身ともにリフレッシュしてくださいね。




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posted by gardenwalker at 20:00| 茨城・群馬・栃木 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする